ふそう中型 〜1989

2136(向日) P−MK116J

ふそうの中型車両は1989年までの車両と、1994年以降に導入された車両に二分されます。ここでは、くまねこはうすで掲載している1986年製以降を扱います。
シャーシは、
P−MK116F、P−MK116J(呉羽ボディー)
P−MK117F P−MK117J(新呉羽ボディー)
の4種類です。F(短尺)とJ(長尺)での大きな違いはFが前中扉、Jが前後扉となっており、見分けるのは容易です。ただ、すでにほとんどの車両が引退してしまっており、残存車両も向日で最後の活躍をしています。

P−MK116Fは宝塚に配置されていました。くまねこはうすに掲載されている2055がこの形式で、この車両は後に能勢に転属し、2001年に廃車となりました。

P−MK116Jは、豊中、芦屋浜、西宮などに存在していた車両で豊中車両は近年まで梅田に顔を出していました。私事で恐縮ですが、私が初めて趣味目的で乗った路線バスが、当時芦屋浜に配置されていた2112でした。また、私が見た阪急バス最古の車両、1986も、この形式でした。廃車が進み、現在では向日、茨木のみでその姿を見ることができます。

P−MK117FはP−MK116Fの前面形状をモデルチェンジしたもので、ボディーは新呉羽のものになりました。現在まで続く、方向幕部分まで一体化されたフロントガラスのスタイルは、このときに確立されたといってもよいでしょう。この形式は清和台(2164、2165)と宝塚(2202、2203)に2台ずつ配置されました。2202は能勢で活躍しています。

P−MK117Jは、117Fと同じく、P−MK116Jのモデルチェンジ版で、1988年に箕面中央線の開業にあわせて千里営業所に4台(2166〜2169)が配置されました。ただ、この路線は需要が多く、中型では間に合わないため、大型車両に変更、石橋への転属を経て豊中(2167、2168)と茨木(2166、2169)に2台ずつ転属しました。その後、2001年に、2166〜2168が能勢に、2169が豊能に転属し、2003年初秋に2169が廃車。現在では能勢の3台のみが活躍しています。

2055(能勢) P−MK116F

2002(宝塚) P−MK117F

2169(豊能) P−MK117J

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