のっぺらぼうの生い立ち

このページでは、「のっぺらぼう」という愛称のついている加島出張所の00−2751、千里営業所の00−2752の2台について見てみましょう。

2002年5月19日の2751(許可を得て撮影)
私が最初にこの2台に出会ったのが2000年の5月19日。関倉のスクールバス運転士さんに「クリーム色だけ塗って、裾の青や、帯をこれから塗る車両が来た(納車された)よ。」と教えていただき、興味を持って見に行ったところにはじまるのでした。(当時は路線バスにはあまり興味をもっていませんでした)
写真は後ろからのものですが、前からの写真も撮影しました。準備ができ次第公開しようと思いますが、この時の2台は、ペーパークラフトの「誕生前夜版」のように、フロントのHマークや社番などは一切書かれていない、まさしくのっぺらぼうの状態でした。
本来は初登場の西工ワンステ、ということで驚くべきなんでしょうが、何せこの塗装。そちらのほうばかりに注意が行ってしまうわけですね。
当然、この数日後には帯を塗った状態でどこぞの営業所に配置されるものと思っていたのですが、運転士さんから「あのバスな、色塗らんとあのままどっかの営業所に行っちゃった」と教えていただき、ますます謎が深まっていくのでした。
6月上旬から、他サイト(当時はくまねこはうすが存在しなかったんですよね)の掲示板で、「豊中市内線をクリーム色のバスが走っている」との書き込みが。そう、2751、2752は千里営業所に配置され、豊中市内線で営業を開始したのでした。

2000年8月4日の2751
2000年8月4日早朝、くまねこはうすがネットデビュー。この日は妹のバイオリンの発表会があり、千里中央にいたわけですが、発表会の前に時間があったので、路線バスの撮影でもするかな・・・と、千里中央でバスの撮影をやっていました。そこにやってきたのが、この2751。なるほど、噂には聞いていましたが本当にあのときのままで走っているな・・・・と感じました。

2000年12月22日の2751
それから日が経ち、2学期終業式の日。何を思ったのか学校からふらっと千里中央行きのスクールバスに乗ったのが間違いの(?)始まり。千里中央について豊中市内線乗り場を見てみると、35系統の乗り場になんとのっぺらぼうが止まっているではないですか!私は吸い寄せられるようにこの車両に乗り込んだのでした。まだ35系統がどこをどう走って豊中に至る路線なのかも知らずに・・・。

同じく12月22日の2751。緑丘にて
あまり遠くまで行き過ぎるのもどうかと思い、適度なところで降りることにし、緑丘で下車。帰りは普通の色(?)の96MCで帰ってきたのでした。それにしても、あの日、なぜ千里中央に行ったのか未だにはっきり覚えていません。
2001年に入り、2台仲良く豊中市内線での運用が続きました。
私は受験生と化し、あまりあちこち行けない(はず)なので、写真が残っていない(はず)でして、次の写真は5月。

2001年5月4日の2751
初めて訪れた千里営業所で寝ている2751。大きな千里営業所ですが、この車両だけはどこにいてもすぐに分かります。

2001年8月11日の2752
8月になってようやく2752の営業運転の姿を撮影することができました。確かこの時は学校での勉強につかれて昼ご飯を食べに千里中央に(なんで学校で食べないんでしょうねぇ→関倉ご出身の方はご存じかと思われますが、当時の関倉の食堂は口が裂けてもおいしいと言えるものではなかったのです。だから時間があるならスクールバスで千里中央にでも行ってファーストフードを食べた方がよっぽど・・・ちなみに、2002年2月からはリニューアルされ、味も格段とおいしくなりました)行ったときに撮影したのでした。

2001年10月2日の2751
この日は文化祭の打ち上げで、後輩の家に集まることになっていました。そこで豊中市内線を使うわけですが、千里中央に行ってみると・・・。またまたおりました。2751。ちょうど、デビューしたての2001年製ワンステ(01−2805)と並んだのでそこを撮影。このころはまだ音声合成なんてものは考えもしませんでしたよ・・・

2001年11月23日の2752
この日の直前、豊中所属(になったばかりのもと千里車)、99−2741にLED表示と音声合成装置が搭載されているとの情報を聞き、それはおもしろい・・・ということで、この日、模試のあと、千里中央から豊中へ移動。豊中で2741を撮影したわけですが、その際、千里中央から豊中への移動で乗車したのが、2752。2752にはこの数日後、追加塗装という運命が待ち受けているのでした。もちろん、私はそんなことが起こるとは夢にも思わず、ただ単に2752を撮影した、というだけでした。

この写真を撮影して数日後・・・。のっぺらぼうに最初の異変が起こるのです。

2002年12月14日の2752(許可を得て撮影)
2752に塗装が・・・!全く想像できなかった事態が起こってしまいました。私はまず、当サイトの掲示板に書き込まれた情報から2752に帯が追加されたということを知りました。続いて、豊中市内線を利用して通学している後輩から、「とんでもない塗装だ」との報告。これは一度お目にかからないと・・・と千里営業所に行ってみてびっくり。なんだこれは・・・。
営業所の方のお話しによると、「今後の新車や車体更新車に塗る塗装のテスト」とのこと。つまり、今後、工場を出てくる車両はこの塗装を塗ろうというのです。かなり衝撃的なニュースでした。ちなみに、この写真を撮影したとき、隣にいたのは・・・

2751だったんですねぇ・・・。そんなわけで、一時的に2752は「脱・のっぺらぼう」。
ちなみに、この時の2752の塗装は↓のペーパークラフトのようなものでした。

さて、私はいよいよ大学受験に突入。次にのっぺらぼうに出会うのは2002年4月のことです。

2002年4月3日の2751
この日も後輩の家に遊びに行くということで、千里中央にいたわけですが、この時、2751、2752にはちょっとした変化がありました。前年11月に豊中の2台で試験的に使用が開始された音声合成装置が千里車両に搭載されることになり、この車両にも搭載されたのです。車内放送のBGMがなくなったのは何となく変な感じでしたが・・・。

2002年5月5日の2752
そして、2752のあの塗装がもとに戻されました。やはりあまり評判がよろしくなかったようで・・・。新車のほうも、従来の塗装で続々登場しました。僅か半年足らずで消滅したこの塗装、今では「試験塗装」ということで過去帳入りしてしまいました。ちなみに、この塗装が剥がされたあと、しばらく2752のフロントはスルッとKANSAIのステッカーはもちろん、社番すら表記されていない状態でした。のっぺらぼう、再び2台になりました。上の写真は、GWにスルッとの3dayチケットを使って、JR茨木から阪急芦屋川まで、阪急バスのみで行ってみようという奇抜な計画の実行中に、千里中央から豊中まで乗車した時の2752です。社番があるべき位置に全く何も書かれていないのがおわかりいただけるかと思います。

2002年6月16日の2751
登場時から車体関連には特に変化の無かったもう1台ののっぺらぼう、2751ですが、こちらにも異変の時が近づいていました。この写真は、これまた後輩の家に遊びに行った帰り、北緑丘団地から豊中までたまたま乗車したときに撮影したのですが、この撮影から数週間も経たないうちに、2751は豊中市内線から姿を消すのでした。
そして・・・。加島に現れたのです!

2002年6月30日の2751
加島出張所に行ってみると、本当にのっぺらぼうがいるではないですか!しかも、英字入り幕!千里時代には見られなかった英字入り幕とのっぺらぼうの組み合わせもここで実現しました。エルガミオともご対面!

後部の所属表記もしっかり「豊」。しかしなぜか青文字・・・。

2002年7月3日の2751
7月3日には本当に加島線で営業運転中の2751を目撃。のっぺらぼうとカラー幕との組み合わせも新鮮です。

この時、リアを見てみると所属表記が黒字になったのと同時に、社番が従来と異なる字体に変更されていました。しかし、この状態も1ヶ月足らず。ラッピングバスになる日が近づいていました。

2002年7月18日の2752
これも後輩の家に遊びに行くときに撮影しました。フロントには青字で社番が入れられています。そしてバンパーには試験塗装時代の名残なのでしょうか、青色が残ってしまっています。スルッとKANSAIのシールは未だに貼られていません。

2002年7月22日の2751
そして、遂に7月中旬、2751はラッピングバスとなりました。広告主はエジプト大使館観光局。一国の観光広告をアピールするバスになったわけですね。


後ろから見るとこんな感じです。

2003年3月13日の2752
しばらく大きな動きのなかったのっぺらぼうたち。2003年3月に入っての姿です。2751がラッピングになった後も純粋なのっぺらぼうとして活躍していた2752。しかし、この2週間後、この車両にも、大きな変化が訪れます。
3月下旬の27日にラッピングバスになったのです。それが・・・↓
2003年4月20日の2752
生茶のラッピングバスになりました。純粋なのっぺらぼうはとりあえず、これらの契約解除まではお預けとなりましたが、それでも、前面にはやはり何も塗られていない状態。やはり特異な車両であることは間違いないようです。

後ろから撮影するとこんな感じです。

さて、5月頃から始まった、車両の年式削除、6月には、一部の営業所ではほぼ全車の年式削除が完了していたようです。加島出張所も、早い時期から年式削除が開始された車庫のひとつ。実は私が年式削除車を初めて見たのも、加島の車両だったのです。
そんな加島出張所にいる2751も、登場当時からの「00−2751」ではなく、「2751」になっているものと思っていました。
しかし・・・
2003年6月2日の2751
6月に入り、久々に2751を目撃。相変わらずエジプトラッピング車ですが、年式はまだ残っておりました。とはいえ、他の車両同様、年式削除になることは間違いないと見てよく、これが年式を持つ2751の最末期の写真、ということになりそうです。
ちなみに、同僚の2752については、この翌日に2093さんに確認して頂いたところ、すでに年式は削除されていたそうです。
2003年6月28日の2752
年式を削除された2752です。2751についても年式が削除されました。

2003年7月21日の2751
7月中旬。1年間に及ぶエジプト観光局ラッピングバスの役目を終えてのっぺらぼうに戻った2751。ちょっとわかりにくいですが、側面にあった鮮やかな絵がなくなっていることがお判りいただけますでしょうか?

いかがでしたでしょうか?登場からまだ3年しか経っていない車両ですが、こうしてみると結構「激動」の人生を歩んでいるようです。引き続き、両車の動きに目を向けて行き、何か動きがあったらこの続きに掲載していこうと思っています。




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