ふそう 純正ボディ スーパーハイデッカー(エアロクイーンW)

2172(豊中) P−MU525TA (撮影 700系ひびきさん)

「初代エアロ顔」のスーパーハイデッカーとしての最高峰、エアロクイーンWです。下回りではダブルデッカーのエアロキングと変わらない構造となっています。阪急バスでは、1986年に観光用(当時は阪急観光バス分社化前)として2台(2027、2028)が登場しました。
さらに、高速路線用として1988年に、計画されていた金沢線の開業用に3台(2171〜2173)が導入されました。しかし、認可が下りず、計画が頓挫。夜行高速路線の続行用としてデビューしました。続く1989年、岡山・倉敷線の開業で、この路線用として活躍することになりました。しかし、この路線での活躍も長続きせず、1991年に路線自体が休止になってしまい、再び「定職」を失い、車庫で留置される日が続きます。この間、3台のうちの1台(2171)が備北バスに売却され、阪急での仲間は2台になってしまいます。備北バスに売却された2171は、塗装は備北バスのカラーに塗り替えられたものの、阪急バス時代に取り付けられていたサボ受けはそのまままであったため、すぐに判別できたようです。
さて、阪急の車両ですが、翌1992年、ようやく伊那・箕輪線に活躍の場を見出し、2000年の引退まで活躍することになります。また、1995年の阪神大震災直後には、新幹線代行輸送として、新大阪〜岡山・広島間の臨時バスでも使用されていました。上の写真はその時に撮影されたものです。
2027(中津) P−MU525TA (撮影 すがーんさん)


なお、このページは私独自の力では到底実現できなかったものですが、700系ひびきさんからご提供いただいた画像と、調べられた情報、さらに、すがーんさんがご自身のホームページで掲載されていた画像をご提供下さったことで、掲載するに至りました。写真、資料を快くご提供くださった700系ひびきさん、及びすがーんさんにこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

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